BMW M1000RRとS1000RRの違いを徹底比較！性能・価格・デザイン

2024年7月11日2024年7月28日

BMWのスーパースポーツバイクに興味を持っている方なら、「M1000RR」と「S1000RR」というモデルの名前を聞いたことがあるでしょう。これら2つのバイクは、それぞれに独自の性能と魅力を持っていますが、「m1000rr s1000rr 違い」と検索する人々は、その具体的な違いを知りたいのではないでしょうか。本記事では、M1000RRとS1000RRの違いとそれぞれの性能について詳しく解説します。エンジン性能からデザイン、価格まで、両モデルの特徴を徹底比較していきます。バイク選びの参考にぜひご覧ください。

M1000RRとS1000RRのエンジン性能の違い
両モデルのカーボンパーツ使用と軽量化の違い
M1000RRとS1000RRの電子制御システムの差異
両モデルの価格とコストパフォーマンスの違い

M1000RR S1000RRの違いとそれぞれの性能

S1000RR 基本スペック

S1000RRは、BMWのスーパースポーツバイクの中で、特に優れた性能を持つモデルです。その基本スペックを見ていきましょう。

まず、エンジンは水冷4ストローク並列4気筒のDOHCエンジンで、排気量は999ccです。最高出力は207馬力（152kW）で、最高回転数は13,750rpmに達します。これにより、驚異的な加速性能を発揮し、サーキット走行でも高いパフォーマンスを実現します。

次に、車体重量は約197kgで、軽量化が図られています。軽量化により、コーナリング性能やハンドリングの向上が期待できるため、ライダーはよりダイナミックな走行を楽しむことができます。また、フレームにはアルミニウム製のツインスパーフレームが採用されており、強度と軽量性を両立させています。

電子制御システムも充実しています。S1000RRには、トラクションコントロール、ウイリーコントロール、ローンチコントロール、クルーズコントロールなど、多彩な電子制御システムが搭載されています。これにより、様々な走行シーンでライダーをサポートし、安全かつ快適なライディングを実現します。

さらに、ブレーキシステムには高性能なディスクブレーキが採用されており、優れた制動力を発揮します。前後のサスペンションは調整可能で、ライダーの好みに合わせたセッティングが可能です。

最後に、S1000RRは、スポーツバイクとしての魅力を引き立てるスタイリッシュなデザインも特徴です。アグレッシブなフロントフェイスや、エアロダイナミクスを考慮したカウルデザインが施されており、視覚的にも楽しめるバイクです。

M1000RR 基本スペック

M1000RRは、BMWのMシリーズに初めて加わったスーパースポーツバイクで、レースで培われた技術が数多く投入されています。ここでは、その基本スペックを詳しく見ていきます。

まず、エンジンはS1000RRと同様に水冷4ストローク並列4気筒のDOHCエンジンですが、さらにチューニングが施されています。排気量は999ccで、最高出力は212馬力（156kW）に達します。このエンジンは、最高回転数が15,100rpmまで回るため、非常に高いパフォーマンスを発揮します。

次に、車体重量はS1000RRよりも軽量化されており、192kgです。軽量化のためにカーボンファイバー製のホイールやカーボン製のカウルが使用されています。これにより、さらに俊敏なハンドリングと優れた加速性能が実現されています。

電子制御システムもM1000RR専用のものが搭載されています。レースプロモードを含む複数のライディングモードが用意されており、様々な走行条件に対応可能です。さらに、最新のIMU（慣性計測装置）が搭載されており、より精密なトラクションコントロールやウイリーコントロールが可能です。

ブレーキシステムには、専用のMブレーキが採用されており、高い制動力と熱安定性を誇ります。前後のサスペンションもM1000RR専用に調整されており、サーキット走行に最適化されています。

また、M1000RRには、カーボン製のウイングレットが装備されています。これにより、高速走行時のダウンフォースが増加し、車体の安定性が向上します。この空力パーツは、レースでの経験が反映されたものであり、BMWの技術力が感じられる部分です。

デザイン面でも、M1000RRは非常に魅力的です。専用のMロゴがあしらわれたスタイリッシュな外観は、見る者を圧倒します。また、レーシングマシンのようなアグレッシブなデザインが特徴で、性能だけでなく見た目にもこだわっています。

S1000RRとM1000RRのエンジン性能

S1000RRとM1000RRのエンジン性能の違いは、性能向上に対するアプローチとその結果に現れています。

まず、S1000RRのエンジンは水冷4ストローク並列4気筒のDOHCエンジンで、999ccの排気量を持っています。最高出力は207馬力（152kW）、最高回転数は13,750rpmです。このエンジンは、優れたパワーバンドと高回転域での滑らかな動作が特徴であり、サーキットでも公道でも高いパフォーマンスを発揮します。

一方、M1000RRのエンジンはS1000RRをベースにさらに改良が加えられています。

排気量は同じく999ccですが、最高出力は212馬力（156kW）に達し、最高回転数は15,100rpmです。

これにより、M1000RRはより高いパフォーマンスを実現し、特にサーキット走行においてその真価を発揮します。

具体的な改良点として、M1000RRのエンジンには新設計のピストン、チタン製のコンロッドやバルブ、軽量化されたロッカーアームなどが使用されています。これにより、エンジン内部のフリクションが低減され、パワーの向上とレスポンスの向上が図られています。また、可変バルブタイミング機構（BMWシフトカム）が搭載されており、低回転域から高回転域まで効率的なパワーデリバリーを実現しています。

これらの改良により、M1000RRは高回転域でのパフォーマンスが特に向上しており、サーキットでのラップタイム短縮に大きく貢献しています。S1000RRも高性能ですが、M1000RRはさらにその上を行く性能を持っていることがわかります。

デザインと外観の違い

S1000RRとM1000RRのデザインと外観には、いくつかの重要な違いがあります。これらの違いは、両モデルの性能や用途に直結しています。

まず、S1000RRは、スポーティで洗練されたデザインが特徴です。フロントフェイスは鋭く、エアロダイナミクスを考慮したカウルデザインが施されています。

全体的にアグレッシブなスタイルを持ちつつも、公道での使用も考慮したバランスの取れたデザインです。

一方、M1000RRはさらに攻撃的でレース志向のデザインが採用されています。特に目を引くのは、カーボン製のウイングレットとカウルです。

これらのパーツは、空力性能を向上させるために設計されており、高速走行時のダウンフォースを増加させ、車体の安定性を確保します。M1000RRは、見た目からもその高性能を感じさせるデザインが特徴です。

また、M1000RRには専用のMロゴやカラースキームが施されており、他のBMWモトラッドモデルとは一線を画す特別な存在感を放っています。これに対し、S1000RRも独自のデザインアイデンティティを持っていますが、M1000RRのような専用デザインパーツは少なく、どちらかといえばオールラウンドな印象です。

これらのデザインの違いは、各モデルの性能や用途に直結しており、S1000RRは公道とサーキットの両方での使用を前提にしたバランスの取れたデザイン、一方でM1000RRはサーキットでのパフォーマンスを最大限に発揮するための特化したデザインとなっています。このように、デザインと外観の違いは、両モデルのキャラクターを如実に表しています。

M1000RR S1000RRの違いをさらに詳しく

カーボンパーツと軽量化

S1000RRとM1000RRの大きな違いの一つとして、カーボンパーツの使用とそれに伴う軽量化が挙げられます。

S1000RRは、アルミニウム合金を主に使用した構造であり、軽量化が図られています。しかし、カーボンパーツの使用は限定的で、主に高強度と軽量性のバランスを保つことを目的としています。そのため、S1000RRは全体的に頑丈でありながらも、十分な軽量化を実現しています。

一方、M1000RRはカーボンパーツの使用が非常に進んでいます。ホイールやカウルにはカーボンファイバーが多用されており、これによりさらなる軽量化が達成されています。具体的には、カーボンホイールの採用によってバネ下重量が大幅に減少し、ハンドリング性能が向上しています。また、カーボン製のウイングレットやフェアリングは、空力性能を高めつつも軽量性を保つ役割を果たしています。

M1000RRは、S1000RRよりも約5kg軽く設計されています。この軽量化は、加速性能やブレーキング性能の向上に直結しており、特にサーキット走行時にその効果が顕著に現れます。さらに、軽量化により燃費効率も改善されているため、長時間の走行でもライダーの負担を軽減します。

このように、カーボンパーツの使用と軽量化の違いは、S1000RRとM1000RRのパフォーマンスや使用感に大きな影響を与えています。特に、サーキット走行を重視するライダーにとって、M1000RRの軽量化は大きなメリットとなるでしょう。

サスペンションとシャーシ

S1000RRとM1000RRのサスペンションとシャーシの違いは、各モデルの特性と用途に大きく影響しています。

まず、S1000RRのサスペンションは、前後に調整可能なダンパーを装備しています。前輪には倒立式フォークが採用されており、後輪にはリンク式モノショックが搭載されています。これにより、街乗りからサーキット走行まで幅広いシーンで安定した走行性能を提供します。また、電子制御サスペンションもオプションで用意されており、ライダーの好みや走行状況に応じた最適なセッティングが可能です。

一方、M1000RRはさらに進化したサスペンションシステムを採用しています。前輪には、M専用に調整された倒立式フォークが装備され、より精密なダンピング調整が可能です。後輪には、特別に設計されたフルフローターのモノショックが採用されており、サーキットでの高いパフォーマンスを発揮します。これにより、M1000RRは極限のコーナリング性能と安定性を実現しています。

シャーシに関しても両モデルには違いがあります。S1000RRは、アルミニウム合金製のツインスパーフレームを採用しており、強度と軽量性のバランスが取れた設計です。これにより、ライダーは安心して高速走行やコーナリングを楽しむことができます。

一方、M1000RRは、同じアルミニウム合金製フレームをベースにしながらも、さらに剛性と軽量化が進められています。また、サスペンションの取り付け位置や角度も細かく調整されており、レーシングマシンとしての性能を最大限に引き出す設計となっています。これにより、サーキット走行時の操作性が飛躍的に向上しています。

このように、サスペンションとシャーシの違いは、S1000RRとM1000RRの走行性能や用途に大きな影響を与えています。S1000RRは汎用性の高い設計で、様々なシーンで活躍する一方、M1000RRはサーキットでの高いパフォーマンスを追求したモデルとなっています。

電子制御システム

S1000RRとM1000RRの電子制御システムには、性能や機能においていくつかの違いがあります。

まず、S1000RRは、先進的な電子制御システムを多数搭載しています。標準装備として、トラクションコントロール、ウイリーコントロール、ローンチコントロール、クルーズコントロールが含まれています。これらのシステムは、様々な走行条件に応じてライダーをサポートし、バイクの操作をより簡単かつ安全にします。また、S1000RRには、4つの異なるライディングモード（Rain、Road、Dynamic、Race）が用意されており、これによりライダーは走行状況に応じてバイクの設定を簡単に変更できます。

一方、M1000RRは、さらに高度な電子制御システムを備えています。S1000RRに搭載されているシステムに加え、M1000RRには最新のIMU（慣性計測装置）が搭載されており、これによりより精密なトラクションコントロールとウイリーコントロールが可能です。また、M1000RRには、レースプロモードが3つ（Race Pro 1、Race Pro 2、Race Pro 3）追加されており、これによりライダーはサーキット走行に特化した設定を細かく調整できます。

さらに、M1000RRの電子制御システムは、ブレーキング時の安定性を向上させる「ブレーキスライドアシスト」や、コーナリング時の最適なスリップを実現する「スライドコントロール」など、より高度な機能が搭載されています。これにより、ライダーはより高いパフォーマンスと安全性を享受できます。

このように、S1000RRとM1000RRの電子制御システムの違いは、各モデルの特性や用途に大きく影響しています。S1000RRは多機能で汎用性の高いシステムを搭載している一方、M1000RRはより専門的なサーキット走行に特化した高度なシステムを備えています。

空力性能とウイングレット

S1000RRとM1000RRの空力性能とウイングレットの違いは、車両の安定性と走行性能に大きな影響を与えます。

S1000RRは、スポーツバイクとしての基本的な空力設計を施されています。フロントフェイスやカウルは、風洞実験を通じて最適化されており、高速走行時の空気抵抗を低減するように設計されています。しかし、S1000RRにはウイングレットは装備されておらず、主に一般的な公道走行とサーキットでのパフォーマンスを両立させたデザインとなっています。

一方、M1000RRは、空力性能を極限まで追求した設計が特徴です。特に注目すべきは、カーボン製のウイングレットです。これらのウイングレットは、高速走行時にダウンフォースを発生させ、車体の安定性を向上させます。

具体的には、300km/hで最大22.6kgのダウンフォースを生み出し、コーナリングやブレーキング時に車体の浮き上がりを抑制します。この結果、ライダーはより高い速度でコーナーに進入でき、ブレーキング時も安定した制動力を確保できます。

また、M1000RRの空力設計は、ウイングレットだけでなく、全体のカウル形状にも及んでいます。カウルには細かな調整が施され、風の流れを最適化することで、エアロダイナミクスがさらに向上しています。これにより、直線での最高速度が向上し、サーキット走行時のラップタイム短縮にも寄与しています。

このように、S1000RRとM1000RRの空力性能とウイングレットの違いは、両モデルの走行特性に大きな影響を与えています。S1000RRは一般的な使用に適したバランスの取れた空力設計を持つ一方、M1000RRはサーキットでの高性能を追求した空力性能とウイングレットを備えています。

ブレーキシステム

S1000RRとM1000RRのブレーキシステムには、明確な違いがあります。

まず、S1000RRは高性能なディスクブレーキを装備しています。前輪には320mmのダブルディスクブレーキが採用され、後輪には220mmのシングルディスクブレーキが搭載されています。

ブレーキキャリパーは、一般的なストリートバイクとして十分な制動力を提供する構造です。また、ABS（アンチロックブレーキシステム）が標準装備されており、急ブレーキ時の車体の安定性を確保します。

一方、M1000RRのブレーキシステムはさらに高度です。前輪には320mmのディスクブレーキが採用されていますが、キャリパーには特別に設計された「Mブレーキ」が使用されています。このMブレーキは、NISSINとの共同開発によるもので、制動力と熱安定性が大幅に向上しています。ブレーキピストンは亜鉛ニッケルコートされており、高温下でも安定した性能を発揮します。

さらに、M1000RRはレース用のエンデュランスブレーキパッドも提供されており、これにより公道とサーキットの両方で最適なブレーキ性能を発揮します。また、リアキャリパーはクイックリリース機構を備えており、レースシーンでの迅速なメンテナンスを可能にします。

このように、ブレーキシステムの違いは、S1000RRとM1000RRの性能と用途に大きな影響を与えます。S1000RRは公道走行に適したバランスの取れたブレーキシステムを持つ一方、M1000RRはサーキットでの使用を前提にした高度なブレーキシステムを搭載しています。

価格とコストパフォーマンス

S1000RRとM1000RRの価格とコストパフォーマンスの違いも重要なポイントです。

S1000RRは、比較的手頃な価格で提供されているスポーツバイクです。基本モデルの価格は約2,646,000円（税込）であり、高性能なエンジンや充実した電子制御システムを備えながらも、コストパフォーマンスに優れたモデルです。この価格帯は、多くのバイク愛好者にとって手が届きやすく、幅広いユーザー層に支持されています。

一方、M1000RRはより高価なモデルです。価格は約3,849,500円（税込）からとなっており、S1000RRに比べて大幅に高い設定です。しかし、この価格には理由があります。M1000RRは、S1000RRに比べてさらに高度なパフォーマンスと技術が詰め込まれており、特にサーキットでの性能を重視した設計がなされています。カーボンファイバーの多用や専用のMブレーキ、高度な電子制御システムなどがその価値を裏付けています。

価格と性能を比較すると、S1000RRはコストパフォーマンスに優れたモデルと言えます。日常の使用からサーキット走行まで幅広く対応できるため、初めてのスポーツバイクとしてもおすすめです。一方、M1000RRは価格に見合った高性能を求めるユーザー向けで、特にサーキット走行や競技を重視するライダーにとっては最適な選択となります。

このように、S1000RRとM1000RRの価格とコストパフォーマンスの違いは、ライダーのニーズや使用目的に応じた選択肢を提供しています。