CBR400Fは、1980年代に多くのライダーから愛されたホンダの名車です。特に、1型と2型にはそれぞれ独自の特徴と魅力があります。本記事では、CBR400F 1型 2型 違いを詳しく解説し、それぞれの基本スペックを比較します。1型の基本スペックと2型の基本スペックを理解することで、自分に最適なモデルを選ぶためのポイントが明確になります。また、CBR400F 1型 2型 違いと選び方のポイントについても詳しく紹介しますので、購入を検討している方はぜひ参考にしてください。
- CBR400F 1型と2型の基本スペックの違い
- 1型と2型のホイールやフレームの違い
- エンデュランスモデルの特徴と違い
- 中古車購入時の注意点と選び方のポイント
CBR400F 1 型 2 型 違いを詳しく解説
1型の基本スペック
以下は、CBR400F 1型の基本スペックを分かりやすく表にまとめたものです。
項目 | 詳細 |
---|---|
発売年 | 1983年 |
エンジン形式 | 空冷4サイクルDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 399cc |
最高出力 | 58PS / 12,300rpm |
最大トルク | 3.6kg-m / 11,000rpm |
特徴 | REV(Revolution Modulated Valve Control)システム |
全長 | 2.035m |
全幅 | 0.710m |
全高 | 1.075m |
軸距 | 1.390m |
最低地上高 | 0.140m |
シート高 | 0.780m |
車両重量 | 193kg |
乾燥重量 | 176kg |
フレーム | 角断面パイプダブルクレードルフレーム |
ホイール | NSコムスタータイプ(前: 16インチ、後: 18インチ) |
ブレーキ | 前: 油圧式ダブルディスクブレーキ、後: 油圧式シングルディスクブレーキ |
燃料タンク容量 | 18リットル |
燃費 | 40km/L(60km/h定地走行テスト) |
この表により、CBR400F 1型の基本スペックが簡潔に理解できるようになっています。
2型の基本スペック
以下は、CBR400F 2型の基本スペックを分かりやすく表にまとめたものです。
項目 | 詳細 |
---|---|
発売年 | 1985年 |
エンジン形式 | 空冷4サイクルDOHC4バルブ並列4気筒 |
総排気量 | 399cc |
最高出力 | 58PS / 12,300rpm |
最大トルク | 3.6kg-m / 11,000rpm |
REVシステム作動回転数 | 8000rpmから4バルブ作動 |
全長 | 2.035m |
全幅 | 0.710m |
全高 | 1.075m |
軸距 | 1.390m |
最低地上高 | 0.140m |
シート高 | 0.780m |
車両重量 | 195kg |
乾燥重量 | 178kg |
フレーム | 強化された角断面パイプダブルクレードルフレーム |
ホイール | キャストホイール(前: 16インチ、後: 18インチ) |
ブレーキ | 前: 油圧式ダブルディスク、後: 油圧式シングルディスク |
燃料タンク容量 | 18リットル |
燃費 | 40km/L(60km/h定地走行テスト) |
この表により、CBR400F 2型の基本スペックが簡潔に理解できるようになっています。
ホイールの違い
CBR400Fの1型と2型には、ホイールにおいて明確な違いがあります。これらの違いを理解することは、両モデルの選択に大いに役立ちます。
まず、1型では星型のコムスターホイールが採用されています。コムスターホイールは、見た目のデザイン性が高く、当時のライダーに人気がありました。このホイールは鉄製であるため、堅牢性が高い一方で、重量が増えるというデメリットもあります。
一方、2型ではキャストホイールが採用されています。キャストホイールはアルミ合金で作られており、軽量化に成功しています。これにより、取り回しが軽くなり、操作性が向上しました。また、デザインもよりモダンな印象を与え、スポーティな外観が特徴です。
さらに、ホイールの軽量化はバネ下重量の低減にも寄与しており、これが走行安定性や乗り心地の向上にもつながっています。特に、コーナリング性能が改善され、よりアグレッシブな走りが可能となっています。
このように、1型と2型のホイールの違いは、見た目だけでなく性能にも影響を与えています。ホイールの選択は、見た目の好みだけでなく、ライディングスタイルや性能を考慮して決定することが重要です。
エンデュランスの違い
CBR400Fのエンデュランスモデルは、標準モデルとはいくつかの点で異なります。これらの違いを理解することで、どのモデルが自分に適しているかを判断しやすくなります。
まず、エンデュランスモデルは、耐久性とパフォーマンスを重視した設計がなされています。標準モデルと比べて車体にカウルが追加されており、これが空力性能の向上に寄与しています。カウルの追加により、高速走行時の安定性が向上し、長距離走行でも快適なライディングが可能です。
次に、エンデュランスモデルでは、専用のフレームが採用されています。このフレームは、ライトステー取付部の形状が異なり、カウルをしっかりと固定できるようになっています。また、カウルがあるため、フロント周りのデザインやパーツ配置にも違いがあります。
さらに、サスペンションやブレーキシステムもエンデュランスモデルでは強化されています。特に前輪のテレスコピックフォークは、より大径の35φタイプが採用されており、これにより路面追従性が向上しています。ブレーキもダブルディスクが標準装備されており、高速走行時の制動力が確保されています。
エンデュランスモデルは、特にスポーツライディングや長距離ツーリングを楽しむライダーにとって魅力的な選択肢となります。これらの特徴を踏まえて、自分のライディングスタイルに最適なモデルを選ぶことが重要です。
CBR400F REV とは
CBR400Fに搭載されているREV(Revolution Modulated Valve Control)システムは、ホンダが開発した画期的な技術です。このシステムは、エンジンの回転数に応じてバルブの作動数を自動的に変える機構です。
REVシステムの主な特徴は、低・中回転域では2バルブ、高回転域では4バルブが作動する点です。低・中回転域では、1気筒あたり2つのバルブ(吸気1、排気1)が作動し、高回転域に入ると4バルブ(吸気2、排気2)が作動します。これにより、回転数に応じて最適なバルブタイミングが実現され、全体的なエンジン効率が向上します。
具体的には、低・中回転域で2バルブが作動することで、燃焼室内の混合気の流速が上がり、トルクが増加します。一方、高回転域では4バルブが作動することで、より多くの空気と燃料がエンジンに供給され、最大出力が向上します。このシステムにより、CBR400Fは58PS/12,300rpmの高出力と、3.6kg-m/11,000rpmの強力なトルクを発揮します。
REVシステムは、スポーツライディングや高回転域での性能を重視するライダーにとって大きな魅力です。また、この技術により、燃費性能も改善されており、60km/h定地走行テストで40km/Lの優れた燃費を実現しています。CBR400FのREVシステムは、性能と経済性を両立させた優れた技術です。
フレームの違い
CBR400Fの1型と2型では、フレームにいくつかの重要な違いがあります。これらの違いは、車体の剛性や操作性に影響を与えるため、購入時には重要なポイントとなります。
まず、1型のフレームは角断面パイプのダブルクレードルフレームを採用しています。このフレームは、高い剛性を持ち、エンジンやその他のパーツをしっかりと支える構造になっています。特に、耐久性と安定性が求められるスポーツライディングに適しています。
一方、2型のフレームも基本的には同じ角断面パイプのダブルクレードルフレームを使用していますが、いくつかの改良が加えられています。例えば、エンデュランスモデルでは、ライトステー取付部の形状が変更されており、カウルをしっかりと固定するための設計が施されています。また、2型のフレームは軽量化が進められており、これにより車体全体の軽量化にも貢献しています。
さらに、フレームの改良により、2型では操作性が向上しています。特に、サイドスタンドの位置が1型よりも後方に移動しており、これによりライダーの足が干渉しにくくなっています。この変更は、ギアチェンジ時の操作性を改善し、よりスムーズなライディングを可能にしています。
このように、CBR400Fの1型と2型では、フレームにいくつかの違いがあります。これらの違いを理解することで、自分のライディングスタイルや使用用途に最適なモデルを選ぶことができます。
サイドスタンドの位置
CBR400Fの1型と2型では、サイドスタンドの位置に違いがあります。この違いは、ライディング時の操作性や利便性に影響を与えるため、知っておくと便利です。
1型のサイドスタンドは、車体の前寄りに設置されています。この位置は、駐車時にスタンドを出しやすいという利点がありますが、ライディング時にギアチェンジを行う際に左足と干渉しやすいというデメリットもあります。特に、ライディングブーツなど厚めの靴を履いている場合、スタンドが足に触れやすくなるため注意が必要です。
一方、2型ではサイドスタンドの位置が後方に移動されています。これにより、ギアチェンジ時の左足との干渉が大幅に減少し、操作性が向上しています。スタンドを出す際には若干の違和感があるかもしれませんが、走行中の快適さと安全性が増すことがこの変更の大きな利点です。
このように、サイドスタンドの位置変更は小さな改良のように思えるかもしれませんが、ライダーの操作性や快適さに大きな影響を与えます。CBR400Fの1型と2型を比較する際には、この点も考慮に入れるとよいでしょう。自分のライディングスタイルや使用シーンに合わせて、どちらのモデルが適しているかを検討する材料の一つとして役立ててください。
CBR400F 1 型 2 型 違いと選び方のポイント
エンジン番号
CBR400Fのエンジン番号は、モデルを識別するための重要な情報です。この番号を確認することで、車両の製造年や型式を特定できます。
まず、CBR400Fのエンジン番号は「NC07E」で始まります。これはホンダが設定したエンジン形式を示しており、全てのCBR400Fに共通です。この後に続く数字が、具体的なエンジンの個別番号を示しています。
1型と2型のエンジン番号は、フレーム番号と連動して異なります。1型のエンジン番号は、フレーム番号「NC07-100****」から始まり、2型のエンジン番号はフレーム番号「NC07-106****」から始まります。これらの番号の違いにより、どちらの型式かを特定することができます。
さらに、エンジン番号を確認する際には、エンジンカバーの塗装色にも注目すると良いでしょう。1型では地金色のカバーが使用されていますが、2型では黒色のカバーが採用されています。このように、エンジン番号とカバーの色を確認することで、モデルの識別が可能です。
エンジン番号の確認は、購入前の重要なチェックポイントです。特に中古車を購入する際には、この番号を確認することで、車両の信頼性を確保し、正確なモデルを選択することができます。
外観での識別方法
CBR400Fの1型と2型を外観で識別する方法はいくつかあります。これらの違いを知ることで、モデルの特定が容易になります。
まず、ホイールデザインに注目してください。1型では星型のコムスターホイールが採用されていますが、2型ではキャストホイールに変更されています。この違いは一目で確認できるため、識別のポイントとして非常に有効です。
次に、エンジンカバーの色も確認ポイントです。1型のエンジンカバーは地金色ですが、2型では黒色に塗装されています。このカバーの色違いも、外観からモデルを識別する手がかりとなります。
さらに、サイドスタンドの位置も識別のポイントです。前述の通り、1型は前寄りに、2型は後方に設置されています。この位置の違いも外観から簡単に確認できます。
その他、シートカウルの形状にも違いがあります。2型のフォーミュラ3モデルは、リアカウル一体式のシングルシートが標準装備されており、この特徴的なデザインからもモデルを識別できます。
これらの外観の特徴を総合的に確認することで、CBR400Fの1型と2型を簡単に識別することができます。特に中古車を購入する際には、これらのポイントをチェックすることで、正確なモデルを選ぶことができます。
中古購入時の注意点
CBR400Fの中古車を購入する際には、いくつかの重要な注意点があります。これらのポイントを押さえることで、購入後のトラブルを避けることができます。
まず、エンジン番号とフレーム番号の一致を確認しましょう。エンジン番号が「NC07E」で始まること、フレーム番号が1型であれば「NC07-100****」、2型であれば「NC07-106****」であることを確認することが重要です。この確認により、不正な改造車や登録車でないことを確かめることができます。
次に、外観のチェックが必要です。前述したホイールデザイン、エンジンカバーの色、サイドスタンドの位置など、外観からモデルの特定を行います。また、塗装の状態やフレームの錆び、修復歴の有無なども細かく確認しましょう。特に、フレームの歪みや溶接跡がないかは重要なポイントです。
さらに、機能面の点検も欠かせません。エンジンの始動状態や異音の有無、ギアの入り具合、ブレーキの効き具合などを試乗して確認します。また、電装系の動作確認も行い、ライトやウインカー、メーター類が正常に動作するかをチェックします。
これらの確認事項を踏まえて、中古購入時には信頼できる販売店で購入することが推奨されます。販売店の保証やアフターサービスがしっかりしているかも重要な判断基準です。
メンテナンスのポイント
CBR400Fのメンテナンスを適切に行うことで、長く快適に乗り続けることができます。特に古いモデルであるため、定期的な点検と整備が欠かせません。
まず、エンジンオイルの管理が重要です。CBR400Fは高回転エンジンであるため、オイル交換を定期的に行う必要があります。走行距離3000kmごと、または半年ごとのオイル交換が推奨されています。オイルフィルターも定期的に交換し、エンジン内部の清潔さを保ちましょう。
次に、タイヤのチェックと交換も重要です。タイヤの溝が摩耗している場合や、ひび割れが見られる場合は速やかに交換する必要があります。特に、前輪16インチ、後輪18インチのタイヤサイズを正確に把握し、適切なタイヤを選びましょう。
ブレーキパッドの状態も定期的に確認することが大切です。ブレーキの効きが悪くなった場合や、異音がする場合はすぐにパッドを交換する必要があります。また、ブレーキフルードの交換も1年ごとに行うと良いでしょう。
さらに、電装系の点検も忘れずに行いましょう。バッテリーの電圧を定期的にチェックし、必要に応じて充電や交換を行います。ライトやウインカー、ホーンなどの電装品が正常に動作するかを確認することも重要です。
これらのメンテナンスを定期的に行うことで、CBR400Fの性能を最大限に引き出し、安心して乗り続けることができます。特に古いバイクの場合は、こまめなメンテナンスが長寿命の鍵となります。
消耗品の互換性
CBR400Fの消耗品の互換性について理解しておくことは、メンテナンスや修理を行う上で非常に重要です。特に、1型と2型の違いにより、一部の部品には互換性がないものもあります。
まず、エンジンオイルフィルターやオイルなどの基本的な消耗品は、1型と2型で共通して使用することができます。これらは市場でも比較的容易に入手できるため、定期的なメンテナンスが可能です。
一方で、エアフィルターは注意が必要です。CBR400Fのエアフィルターは、型式ごとに異なる場合があります。特に1型と2型で設計が異なるため、互換性のない場合があります。購入前に、対応する型式を確認することが重要です。
ブレーキパッドも同様に、モデルごとに異なる場合があります。前輪と後輪のブレーキシステムが異なるため、対応するブレーキパッドを確認する必要があります。また、タイヤサイズも前後で異なるため、正しいサイズのタイヤを選ぶことが必要です。
さらに、電装品に関しても互換性が異なる場合があります。特に、バッテリーやライト類は、適合する型式を確認しなければなりません。これにより、正常な動作を確保することができます。
このように、CBR400Fの消耗品の互換性について理解し、適切な部品を選択することで、メンテナンスや修理をスムーズに行うことができます。事前に調査し、必要な部品を正確に把握することが重要です。
パーツの入手難易度
CBR400Fのパーツの入手難易度は、モデルの年式や部品の種類によって大きく異なります。特に、古いバイクであるため、特定のパーツの入手が難しくなることがあります。
まず、エンジン関連の主要パーツについては、比較的容易に入手できる場合があります。エンジンオイルやフィルター、スパークプラグなどの消耗品は、多くのバイクショップやオンラインストアで取り扱われています。
しかし、外装パーツやフレームパーツに関しては入手が難しいことが多いです。特に、カウルやフェンダー、タンクなどの外装パーツは、オリジナルパーツが市場に出回っていない場合があり、入手が困難です。このような場合、中古パーツを探すか、カスタムパーツを利用することが考えられます。
さらに、特定のモデル専用の部品、例えば2型のキャストホイールや専用フレームパーツなどは、希少価値が高くなっているため、見つけるのが難しいことがあります。これらの部品は、オークションサイトや専門のパーツディーラーを利用して探すことが一般的です。
電装系の部品も入手が難しいことがあります。特に、古いモデルのため、オリジナルの電装品が市場に出回っていないことが多いです。この場合、互換性のある現代の部品を使用するか、リビルドパーツを利用することが求められます。
このように、CBR400Fのパーツの入手難易度は部品ごとに異なります。事前にどの部品が入手可能かを調査し、計画的にメンテナンスを行うことが重要です。また、信頼できるパーツディーラーや専門店と良好な関係を築くことで、必要なパーツを効率的に入手することができるでしょう。
CBR400F 1 型 2 型 違いについて総括
記事のポイントをまとめます。
- CBR400F 1型は1983年に発売されたモデルで、空冷4サイクルDOHC4バルブ並列4気筒エンジンを搭載
- 1型のエンジンは総排気量399cc、最高出力58PS/12,300rpm、最大トルク3.6kg-m/11,000rpm
- CBR400F 2型は1985年に発売され、1型から改良されている
- 2型のエンジンも1型と同様だが、REVシステムの作動回転数が8000rpmに変更されている
- 1型は星型のコムスターホイール、2型はキャストホイールを採用
- エンデュランスモデルはカウルが追加され、高速走行時の安定性が向上
- 2型のフレームは強化され、サイドスタンドの位置が後方に移動している
- 1型のサイドスタンドは前寄りに設置され、ライディング時に左足と干渉しやすい
- 1型と2型のエンジン番号はそれぞれ「NC07-100」と「NC07-106」で識別可能
- 外観の違いとして、エンジンカバーの色が1型は地金色、2型は黒色
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